ネルケン
2011年10月25日 § 2件のコメント
高円寺にあるネルケンという喫茶店に入った。
38年ぶり。
フォルム洋画研究所というところで絵を描いていた頃、数回入ったと思う。
とにかく金が無く、身も心もよれよれで絵を描いていた。だから滅多に喫茶店なんかに入ることはできないけど、近くにあったネルケンは金があったら入りたいところだった。
仕事の客先が高円寺に移転したので高円寺に行くようになり、昔うろついていた所などを思い出しながら歩いていて、絵を描いていたフォルムはもう無かったけどネルケンはあるのを前に見ていました。
今日は時間も少しあったので入ってみました。
入ると誰もいないのでしばらく座っていたのですがそれでも店主が出てこない。声をかけてみたけど出てこない。それからしばらくして店主らしき老女が現れた。うつくしく年を取られている、なんて思いながらコーヒーを注文したのでした。

59-38=21
21歳の時ですか。
お金がなく、身も心もよれよれで絵を描いていた・・・
鶯酔さんの青春時代ですね。
中村雅俊主演のテレビドラマみたいじゃないですか。
お金が無くても、心にはきらきら輝くものを持っていたでしょう?
主計さん、いつもありがとうございます。
今も金が無いけど、比べれば超天国ですよ。飯は腹いっぱい食えるし、酒も飲める。当時は飯を食う金が無かった。飯を食うと絵の具が買えない。母親がくれる手紙に500円札が入っていたり、送ってくれたお菓子で1週間食いつないだり。思い出すと涙ちょちょぎれそう。